【日誌】転職して半年が経ちました、思考の棚卸をします。

編集・ライティング1本足打法となってからちょうど半年が経とうとしています。以前目を皿のようにして読み込んでいた「売上」「事業計画」を見なくなり、数十年を見据えて上司と練ったキャリアプランからも離れ、自分で自分の尻を叩かなくてはいけないフリーランスの厳しさを痛感する日々です。

大変ありがたいことに、今かかわっているメディア様からは身に余る評価をいただいて満足に生活しています。ですが、同じ座標に止まるつもりはありません。現状に満足しているからこそ、次なる生息地帯を探していきたいと考えます。

記名ライターを長くやっていますが、私のライティングにはいつも師匠のメソッドが根を張っています。自分以外の誰か、それも不特定多数の人に読んでもらうことを強く意識したのが、最初にお世話になった編集部で書いたコラムだったためだと思います。

そういったメソッドを知り得た私は幸運でしたし、師匠には頭があがりません。そして願わくば、私もそういった人間になりたいと思います。

スクールをやりたいわけでもない、講師になりたいわけでもない。昔の自分のように「本が好き」「書くことを学びたい」という思いを持った人に対して「練習の場」になれる人間になりたいのです。

ということで、編集長を目指すことにしました。

今かかわっているメディア様をのっとろうというのではなく、その先に未来が見えたら臆することなく飛び込みたいなという意です。なんなら自分自身のブログかもしれませんし、知人間でこじんまりと運営するマガジンかもしません。そういった場所でチャンスを作れる人、もしくは権限を持つ人というのが編集の長だと思ったからです。

そう考えると、編集を学ぶ必要があります。運よく方向性の違う2つのメディア様と関わらせていただいているので精一杯学んでいきたいです。もちろん、取材や執筆の腕も上げていきたい。課題も越えるべき壁も山積みです。

しかし、私は嬉しく思います。この道を目指して転職して、本当によかった。

文章を書く前にタイトルをつけましたが、思ったよりも自分の考えの棚卸ができて嬉しくなりました。前職での棚卸業務は死ぬほど苦手でしたが。

先に述べた同じ座標に止まる気がない考えが浮かぶたびに、かつて幼なじみが口にした「地元にいると腐っちゃうからね」という渇き切った言葉を思い出します。美しい詩を好み、演技の世界に寄り道したあと写真を学びに大学へ進み、ライターとなった幼なじみ。0歳の頃から傍にいますが、共に物書きになったのは面白い偶然だなあと思うばかりです。

彼女のように、どこまでも軽やかに、そして楽しみながら泳いでいけますように。

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